オートバイ

自宅の近くに床屋がある。だから、髪が伸びると当然そこに行く。その床屋の主人は、俺と同世代で趣味が俺とよく似ている。先日、散髪に行った時の事である。床屋の主人とオートバイの話になった。しかし、話のネタとなるオートバイが40年以上も前の物ばか…

いけ好かない奴

職場で朝の始業前の事であった。俺は仲のいい同僚とあるスポーツの話をしていた。そこに奴が出勤してきた。奴は俺達の話をちょっと聞くや否やいきなり話に割り込んできたのである。その割り込み方が実に気にくわない。奴は、「それは違うな。」と俺達の会話…

憧れの職業

朝起きて、仕事に行く必要が無くなり、毎日余裕をかましている。もともと、労働に対する意欲が無く、自分がこれ程非生産的な人間だったとは思いもしなかった。しかし、無職ということは労働対価が全く無くなるということである。問題はどうやって食っていく…

面倒くさい

最近、全てが面倒くさい。何をやるにしても面倒くさい。面倒くさくて殆ど何もしない。飯を食うのも面倒くさくなる始末である。この前、何時ものように朝から家のソファーでボーッとしていた。家内は仕事で家にはいない。俺独りである。暫くボーッとしていた…

スマートフォン

まだ労働者であった頃、俺はよく地下鉄に乗っていた。通勤ラッシュ時は、東京ほどではないがそれなりに人は多い。地下鉄に乗ると何時も目にする光景があった。それは、食い入るようにスマートフォンの画面を見て、一心不乱に指を動かしている連中のことであ…

定年退職者のぐうたライフ

定年退職 俺は60歳で定年退職した。再雇用で65歳位までは同じ職場で働くことも出来たが、定年退職を決断したのである。はっきり言って労働に対する意欲が無くなったのである。しかしながら、その意に反して職種も身分も全く異なる職場へ再就職してしまっ…